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伝染性単核球症のEBM「この患者は伝染性単核球症を持っているのか??」

伝染性単核球症のEBM「この患者は伝染性単核球症を持っているのか??」

重要性:
早期の伝染性単核球症の診断は、治療を決定するのに役立つだけでなく、抗菌薬の乱用を防ぎ、患者の正確な予後を見通すのに役立つ。

目的:
伝染性単核球症の診断に関する、身体所見や白血球数に関する文献を体系的にレビューする。

データソース:
PubMed(1966-2016)とEMBASE(1947-2015)のデータベースから、670件の論文と要約を対象とした。

研究選択:
有効な基準と比較して、身体所見および白血球数パラメータについて感度、特異性、またはその両方を計算するのに十分なデータを報告した11の研究を対象とした。

データの抽出と合成:
データを少なくとも2人の査読者が各文献から抽出し、差異を統一見解で調整した。1つの研究では利用可能なデータから計算された感度、特異性、尤度比(LR)を95%信頼区間を用いて、臨床所見が報告されている。 2つの研究で評価された所見は、信頼区間で評価され、3つの研究で評価された所見は単変量ランダム効果で要約された。また4つ以上の研究で評価された所見は2変量ランダム効果メタ分析で要約された。

主要評価項目:
単核球症の診断の感度、特異性、およびLRとした。

結果:
単核球症は、5〜25歳の患者(特に16〜20歳の患者)に最も一般的であり、咽頭痛を訴える13人の患者の約1人に単核球症がある。リンパ節腫脹(感度0.91、陽性LR範囲0.23-0.44)がない場合、単核球症の尤度は減少するが、後頸部リンパ節腫脹(特異度0.87;陽性LR 3.1 [95%CI 2.1-13])や鼠径部リンパ節腫脹腋窩リンパ節腫脹(特異度0.82-0.91、陽性LR範囲3.0-3.1 )、口蓋の点状出血(特異度0.95、陽性LR 5.3、[95%CI 2.1-13])、および脾腫(特異度範囲、0.71-0.99;陽性LR範囲、1.9-6.6)が存在すると尤度が上昇する。症状での単核球症の診断には限界があり、咽頭痛や倦怠感は感度は高いが(範囲は0.81-0.83)、非特異的である。異型リンパ球増加は、単核球症の尤度を有意に増加させる(異型リンパ球≧10%では陽性LR11.4 [95%CI、2.7-35]、20%では26 [95%CI、9.6-68] 40%では50[95%CI、38-64])。 50%以上のリンパ球増加および10%以上の異型リンパ球の組み合わせ有する所見も有用である(特異度 0.99; 陽性LR 54 [95%CI、8.4-189])。

結論と妥当性:
咽頭痛を呈している青年期および成人患者では、後頚部、鼠径または腋窩のリンパ節腫脹、口蓋の点状出血、脾腫または異型リンパ球の存在が単核球症の尤度を上昇させると考えられる。


Does This Patient Have Infectious Mononucleosis? Systematic Review
JAMA. 2016;315(14):1502-1509.


救急外来で若い咽頭痛の患者さんが来られた時、なかなか採血検査まではしないと思います。
ですので、まず身体所見をとって、その後、採血検査をするのが日本では良いのではないかと考えます。


The Rational Clinical Examinationといえば



日本語訳は


なぜこんなに名前が違うのでしょうか

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