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外科分野におけるQOLとバーンアウト率について

外科分野におけるQOLとバーンアウト率についての論文

重要性:
バーンアウトやQOLの低下を最小限にする戦略を立てる為には、様々な外科専門分野でのQOLやバーンアウト率についての理解を深めることが重要である。

目的:
複数の外科的専門分野にわたる文献を体系的にレビューし、全外科医の間でQOLおよびバーンアウトの包括的な理解し、バーンアウト率およびQOLの低下の違いを理解し、これらの結果に一般に関係する要因を解明することが目的である。

エビデンスレビュー:
MEDLINE、PsycInfo、およびEMBASEを含むOVIDの電子検索で、以下のMeSH検索条件を利用した。「QOL、バーンアウト、外科医、外科専門医、米国
1980年1月1日から2015年6月10日までに出版されたもので、米国の外科専門医を対象とし、QOLに関連する質問を1つ以上含む英文記事を利用した。(医学生や非外科医が含まれているレビューは除外し、1420の論文の内、基準に当てはまる41の論文を使用した。)
PRISMA声明に準拠し分析を行った。

主要評価項目は、「性別、年齢、熟達度(レジデントか上席医か)、外科的専門性、評価ツールを用いたQOLスコアおよびバーンアウト率」とし、副次評価項目は、バーンアウトの要因として考えられる「勤務時間、所得」とした。論文間の不均質性のため、定性分析も利用された。

所見:
16項目の専門分野の中で、小児外科医(86%〜96%)および内分泌外科医(96%)がもっとも満足度が高かったのに対し、一部の形成外科医(33%)血管外科医(64%)がもっとも満足度が低かった性別の影響は不明で、レジデントは、産科、婦人科、耳鼻咽喉科、整形外科手術など、複数の専門分野で上級医よりもバーンアウトのリスクが有意に高かった。3分の1の研究で、「週における就業時間」が、「バーンアウト、キャリア満足度の低下、QOLの低下」の統計的に有意な予測値になりえることが判明した。

Quality of Life and Burnout Rates Across Surgical Specialties: A Systematic Review
JAMA Surg. 2016;151(10):970-978.


日本でも医師のQOLを求める声が上がってきています。
QOLやバーンアウトに関するが研究が、日本でもされるとまた違った結果が出て面白いかもしれません。
所属病院や組織、年代、地域によって変わってくるかもしれませんね。


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